年末商戦に向けて各カメラメーカーが次々と新機種を発表しています。
初めて高価なカメラを買う方は、「画素数が多い=方が綺麗な写真が撮れる」と思っている方も多いのでは無いでしょうか。
最近の新機種は高画素化が進んでいますので、新しい機種ほど画素数が高い傾向にありますが、普通のプリントの範囲ではその高画素の差を区別する事は出来ません。
また、画素が多くなる事にはデメリットもあります。
その証拠にNikonのプロ向けモデルのD4(価格:50万超え)は有効画素数1620万画素ですが、エントリーモデルのD5500(10万円程度)は2416万画素となっています。
何を基準に選べばいいの?
一眼レフは非常に奥が深いと日々感じています。
どのようなものなのか、しっくりさせるのにも僕は1年かかりました。
それを、購入前に知識として知っておく事はなかなか難しい事です。実際に撮ってみて本に書いてある事の理由が初めて分かる事が多いからです。
市場シェアから選ぶ
では、何を基準に選べば良いのか。
僕はNikon機を使っていますが、デジタル一眼レフ(ミラーレス含む)のシェアは、1位:Canon、2位:Nikon、3位オリンパスとなっています(2012年市場状況の推計結果)。
一つは、このシェアで選ぶ方法があります。
シェアが高い事は、その機種の情報や社外の汎用品も豊富にありますので、トラブル時には簡単に情報を得られたり、純正品では高価な互換品などが購入しやすくなります。
対応レンズから選ぶ
もう一つは、対応しているレンズの本数です。
レンズ交換が可能な一眼レフは、レンズによって撮れる写真が大きく変わります。シェアと比例しますが、レンズメーカーのシグマやタムロンからNikonやCanon、Sony対応レンズのライナップが数多く出されていますので、それだけ交換レンズ購入時の選択枠が広がります。
僕のメーカーオススメ順は、1位:Nikon or Canon、3位:Sonyです。
大切な事
また、冒頭に書いた様に、画素数は全く気にしなくても良いレベルです。
それ以上に大切な事は『実際にその機種を触ってみて自分の手に馴染むか』です。一番最初に購入したD5000(現在の5500と同等レベル)は僕には小さすぎホールドしにくかったです。
中古の安いカメラは?
中古はある程度詳しくなければ、辞めた方が良いと思います。
理由は、万が一不良が起こってたとしても、一眼レフに慣れていないために前のユーザーが原因なのか、機種の問題なのか、または設定が間違っているのかの切り分けが難しいためです。
予算を一番に考えるのであれば、中古では無く3世代型落ち品の新品購入をおすすめします。
値下げ幅がオススメ
発売から一定期間が経過すると、価格が落ち着くタイミングが来ます。
次に紹介する機種は、今年に発売された機種で、最近大幅に値下げされているものです。
LUMIX DMC-GX7C-S
種別:ミラーレス一眼
発売日:2013年 9月13日
価格:84,028円
Amazon、楽天
2013.9には10万円代だったDMC-GX7C-Sですが、2016年現在は8.8万円を切る価格に大幅なプライスダウン。
2015年以降価格の低下が見られないので、買い時かもしれません。
EOS Kiss X7i
種別:一眼レフ
発売日:2013年 3月21日
価格:86,955円
Amazon、楽天
こちらも2013年のモデルで、9月までは8.9万円程度でしたが、11月に入り7.9万円で販売している店も出てきました。
LUMIX DMC-GX7C-K レンズキット
種別:ミラーレス一眼
発売日:2013年 9月13日
価格:85,241円
Amazon、楽天
DMC-GX7C-Sの色違いで、同じく発売月の2014年9月は10万円台でしたが、2016年現在では4万円を切っています。
型落ち品がお買い得
新製品が出ると1世代前の製品は安く販売される事が珍しくありません。特殊な機能を求める事が無いのであれば、1,2世代前のモデルを安く購入しても使用感はほとんど変わらないでしょう。
Nikon D5200
種別:一眼レフ
発売日:2012年12月15日
価格:85,241円
Amazon、楽天
同モデルのD5300が11月に発売され、10万円台の価格設定となっている中、D5200は4万円台目前まで値段が下がり、それ以降は価格が上昇しています。
D5200は、背面液晶がバリアングルにになっていて、下や上のアングルから撮影する時にも便利です。
最新モデルと比べ、当然スペックは異なりますが、倍の金額差があったら旧モデルを選んで良いレンズを買い足す方が良さそうです。
EOS Kiss X5 EF-S18-55 IS II レンズキット
種別:一眼レフ
発売日:2011年3月3日
価格:47,200円
Amazon、楽天
今年の4月に発売されたX7では、連写撮影が3.7コマ/秒→4コマ/秒に向上、ボディの重量が10g増加しています。
その他、常用ISO感度の向上などありますが、あまり大きな差が無いので、X7より45%安いX5が良さそうですね。
X5もバリアングル液晶を採用しているモデルです。
おすすめのレンズ
一眼レフ初心者が単焦点レンズを買った方が良い件やダブルズームレンズキットを一眼レフ初心者が買ってはいけない理由でも記事にしていますが、初めて買う一眼レフですから、レンズの性能なんて、ほとんどの方はよく分からないと思います。
必然的に最初は、ボディのデザインや総合的な価格などで購入機種を決める事になりますが、その時に、「ボディ単体購入 + 別レンズの購入」をオススメします。
単焦点レンズ
一眼レフならではの綺麗なボケが楽しめるレンズ。ズームする事は出来ませんが、その分価格が安く軽いのが特徴。また、キットレンズに比べて描写も素敵です。
Canon
Nikon
最後に
一眼レフは、高価なものです。エントリーモデルでも5万円程度はしますし「飽きたらもったいないから」と悩む事もあるでしょう。
ただ、もし飽きてしまってもヤフオクなどで驚くほど高額で落札されるケースが多いので、ドンっと買ってしまってもいいんじゃないでしょうか(^O^)
傾向としては、最新モデルほど値崩れを起こしやすく、2,3世代前の機種になると価格が底値で買える為、その後売却をする際でも損が少なくなります。
ボディに比べレンズは、更に値崩れしにくいので、そういった視点も踏まえて選ばれる事をおすすめします。
それでは、楽しいカメラライフを!