わが家の長女は現在4才。
幼稚園の年中さんです。早生まれの長女ですが、生後10ヶ月ころから歩き始め3才ころには補助輪なしで自転車に乗れるようになりましたので、平均からくらべると比較的なんでも早くこなせるようで、早生まれなのに同級生と同じように生活をしているのを見て、誇らしい気持ちもありました。
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幼稚園では年中に上がり、年少クラス以上に『自分でできる範囲』を広げて行こうと、掃除や身仕度などに時間の成約を設けて教育を行っているようなのですが、ある日先生から妻へ電話があり、
「Yちゃんはみんなの面倒を色々と見てくれるので、助かってます。
ただ、自分の事よりも優先してしまうので、決まった時間の中でお着替えが出来ない事が多いんです」
との事。
確かに娘は、毎朝僕と妻に怒られます。
ご飯をダラダラ食べたり、食べ終わっても歯磨き、着替えは、僕らに言われなければ行動をしようとせず、毎朝同じことの繰り返し。
この年頃になると、その日の気分で自分の髪の毛の結び方を指定してきますが、家を出る時間ギリギリに仕度が終わるので、大抵はポニーテール。
本人は三つ編みを指定している時もありますが、時間がかかるらしくママは
妻「今日も仕度が遅いから、三つ編みをする時間は無いよ」
娘「えぇ〜、三つ編みがいい〜。やってぇ〜(泣)」
これが、わが家の毎朝です。
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こういった時、子供の行動を叱るのはその場しのぎにしかならず、ほとんどの場合、子供に影響を与える事は出来ません。
忙しい朝などはどうしても、
「早く着替えなさい」「歯磨きしなさい!」「ハンカチとタオルは持ったの?」
「もうママがやるからいい!」
と、結局親が仕度をしてしまうのはわが家だけでは無いのではないでしょうか。
放置してみる
そこで、僕ら夫婦で考えたことは、
『言われるから自分で考えないのではないか』
『失敗をしないから、自ら防ごうとしない』
のではないか。
ほとんどの場合、幼稚園に遅刻させないように仕度をさせようと、親が率先して動きますが、幼稚園が好きな子なら、そもそも幼稚園には行きたいわけです。
そこで、夫婦間の約束として『何も言わず、もし時間までに準備が出来なかったら、幼稚園を休ませる』と決めました。
『自分で仕度が出来なかったから嫌な事が起こった』
と分かれば、次からはそうならないように、考えて行動をするだろう、と考えたからです。
早速、次の日から、娘に何も言わない事にしました。
案の定、ダラダラと朝ごはんを食べ、食べ終わってもゴロゴロテレビを見ていますが、我慢。
何も言わず放置しておきました。
なんとなく、時計を見ながら準備をはじめ(時間は分かっていないと思う)、かなりギリギリの時間に仕度が完了し、放置初日に無事幼稚園に行く事が出来ました。
実際、間に合わなかったら、お休みをさせるつもりでいたので、予想より良い結果。
教える事が教育では無い
その後も数日同じ事を続けていくうちに、小さな変化が起こっていきました。
まずは、時計を気にするようになり、何となく時間の感覚が分かってきた事。
もう一つは、幼稚園でも時間までに、先生が言った事をできるようになった事。
分かってはいるつもりでも、ついつい口を出してしまうのが親です。
それは、親の都合に合わせさせたかったり、子供に失敗をさせたく無いからの言動だと思います。
しかし、子供が対応出来る許容の失敗を、しっかりとさせていく方が子供は成長する事を確信しました。
言えば、その場は解決しますが、子供は成長しません。
失敗をさせる事は、次から失敗をしないように自分で考えるようになります。
日々の子育てで余裕がないとなかなか難しい事ですが、子供を育てていく事は子供と一緒に親も成長していく必要があると気付かされました。