SDカードは上を見れば数万円するものもありますが、値段だけで選ぶなら数百円のものまで存在します。
特に、カメラを買った時は、無駄な出費は抑えたいので
『保存できれば一緒でしょ』と安いものを買ったり
『格安じゃないけど、少し良い1000円のにしとこ』と、
SDカードを選ぶこともあると思います。
でも、同じ価格なら、スペックの良いもの。スペックが同じなら、価格の安いものを買った方がお得です。
このページでは、SDカードの容量や転送速度と、どういったものがおすすめなのかを解説しています。
SDカードの良し悪し
デジカメで使用する事をメインに考えると、SDカードを選ぶ上でのポイントは、「容量」「Class」「転送速度」の3つになります。
容量
まず、誰でも確認するのが『容量』です。
容量が大きいほど多くの写真・動画を保存する事が出来て便利。
デジカメで撮影する写真データは大きいものになれば40MBを超えるものもあります。
仮に8GBの容量のカードを使い、40MBのファイルが保存できる枚数は、8GB=8000MGなので、200枚が保存できる計算となります。
データサイズは撮影する機種により異なり、保存する写真のサイズと保存形式によっても変わってきます。
画素数が多いカメラで撮影をしたデータは、画質が高い反面写真1枚のデータ容量も大きくなります。
保存形式の中で一番大きいサイズとなるのが、RAW形式で、撮影後に明るさやホワイトバランスの調整をする事が多ければこの形式で保存した方が良いです。
関連:1年後、後悔しない為にRAWで撮影しよう
撮影した写真をそのままプリントアウトしたり、ブログにアップするのが前提であれば、「jpg(ジェーペグ)」形式で問題ありません。
ほとんどの機種では、jpg形式でもFine、Normal、Basicと数段階で保存サイズを指定する事ができ、容量が小さいほど保存される画像も小さくなります。
jpg形式であれば、ざっくりと1枚10〜17MBの容量になりますので、8GBのSDカードなら。800枚程度が保存できます。
Class
Classはデータの転送速度を表す指標で、Class⑩が一番早い規格となります。
安いSDカードではClass⑥やClass⑧などのものもあります。
Class10は、読み書き時のデータ転送速度が最低10MB/秒以上でる事を意味し、同様に
Class8は、最低8MB/秒
Class6は、最低6MB/秒以上の転送速度が保証されています。
写真1枚のデータサイズが10MBであれば、Class6だと、保存するまでに1秒以上かかる事になります。
転送速度
同じClass10のカードでも、転送速度は全く異なります。
それは、Classとは別規格の「UHS-1」に対応しているカードであるか、またその性能によって転送速度が異なるためです。
上記のカードは、UHS-1に対応しているので、300xが書かれていて、この部分が転送速度を表しています。
UHS-1規格では、300Xが45MB/秒、600xが90MB/秒となります。
古いデジタルカメラだと、UHS-1のSDカードを使っても、カメラ側が認識せずカード側の転送速度を生かせない場合もありますが、5年以内の機種であれば、ほぼUHS-1規格に対応したカメラです。
おすすめのSDカード
容量から考える
自分のカメラで一番利用する保存形式のデータサイズが10MBだった場合、8GBのSDカードを使えば、約800枚のデータを保存する事ができます。
容量は多ければ多いほど良いわけでは無く、多くなればその分リスクも増えます。
現在8GB、16GB、32GB(64GB)のサイズが主流と思われますが、1枚10MBで32GBのカードに保存すると3200枚の撮影が可能です。
しかし、3200枚という数字は、プロでも無い限り1日で使い切る事はまずありません。
僕も写真撮影をメインに出かけた場合でも多くて1日1000枚です。
より多くのデータが保存できるという事は、SDカードの中に入れっぱなしにする事も多くなり、万が一データが失われた場合、容量に比例してロスするデータ数も多くなります。
プロが使用するカメラはデータサイズも大きくなります(1枚40MB)が、それでも64GBのカードを使わず、32GBのメディアを何枚も持ち、少ない枚数で交換をする事でデータロスのリスクを回避する使い方が一般的と言われています。
趣味で写真をする範囲なら
一眼レフであれば16GB〜32GB
コンデジなら8GB〜16GB
の容量を1つの目安にしてみてはいかがでしょうか。
転送速度から選ぶ
高速な読み書きが可能なカードほど高額になりますが、ほとんどの場合そこまでの速度を求める必要はありません。
ほとんどの場合とは、連写を行うorデータサイズが大きい機種での撮影
の場合です。
高画素で売れ行きも好調なNikon D800はRAWデータで撮影した1枚の写真は40MB以上になります。
このD800は仕様上、1秒に4コマの連続撮影が可能となっていますが、1枚40MBの写真を連写すると、1秒に160MBのデータをSDカードに転送しなければならない事になります。
こういった場合には、高価なカードを選択し、速度を買う選択が最適です。
しかし、D800は一眼機種の中でも突出してデータサイズが大きいカメラなので、特殊と言えます。
エントリーモデルのNikon D3200は、連写4コマ/秒で平均RAWサイズが20MBなので、1秒に80MB転送できるSDカードなら、バッファフルになりにくい撮影が可能です。
(※バッファフルとは、カメラ側に入っているデータの一時保存領域が一杯になり記録メディアへの転送待ち状態で、シャッターが切れない状態)
しかし、この場合でもそこまで連写をする事が無いのであれば、1秒に40MBの転送が可能なメディアでも問題無いと思われます。
連写を頻繁に使う場合でカメラがCFカードに対応しているのであれば、SDHCカードではなく、CFメディアの購入が良いでしょう。
このカードがおすすめ
メーカーとして安心面でおすすめなのは、
サンディスク、トランセンド、LEXAR MEDIA、東芝の4社です。サンディスクとLEXAR MEDIAは割高感はありますが、CFカードではNikon推奨メーカーとなっています。
まとめ
SDカードは海外製などを使うと、データロスのリスクが高まりますので、国内でも有名なメーカーを使用する事をおすすめします。
ただし、国内メーカーといえども、電子記録媒体に変わり無い以上データロスを絶対にしないかと言えばそうではありません。
撮影したデータは都度、PCや外付けHDDにバックアップを行いましょう!
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