赤ちゃんは、日に日に成長をしていくので、その一瞬がとても大切な瞬間です。
僕は、一人目の子供が生まれる時に一眼レフを買いましたが、当時は使い方がよく分からず、今見返して見ると、失敗写真が非常に多く残念な事(写真は家族が見る為の記録的なものと、人に見せたり壁に飾ったりするものに分類出来ますが、今回対象としているのは後者です)になっています。
当時から3年経ち、今年2人目が生まれましたので、新しくマクロレンズも購入し、準備は万全です。
このページは、僕が過去失敗をしてしまった経験を元に、0ヶ月~3ヶ月(まだ起きる事ができない赤ちゃん)の赤ちゃんを上手に撮る方法をまとめました。
関連ページ:ママ友に自慢したくなる!子供の写真の上手な撮り方テクニック20例
赤ちゃんを可愛く撮る為のポイント
光のテクニック
フラッシュを使わない
まだ、ハイハイ前の赤ちゃんを撮影する場所は、基本的には室内である事が多く、屋外に比べ暗い為、フラッシュを使う事で、手ブレを防止する事ができます。
携帯やコンパクトカメラには、内蔵のフラッシュが付いているのが一般的でが、これらの内蔵フラッシュを使用した写真は、いかにも「フラッシュを使いました」という写真になってしまいます。
カメラ側の撮影設定が”自動”になっていると、暗い部屋では撮影時にフラッシュが点灯しますので、この設定をOFFにしておきましょう。
自然光を取り入れる
フラッシュを使わないで撮影すると、どうしても手ブレしやすくなります。自然光を取り込み室内を明るくして撮影をしましょう。
この時、レースのカーテン越しの光は柔らかい印象の写真になりやすいので、赤ちゃんを明るい窓際に移動させ、明るい場所で撮影をします。
レフ板を利用する
光を取り込むと、光の強さと角度によっては、影が強く出る事があります。
影は、暗い印象になる事が多いので、強い影が出ない様にレフ板を利用します。(レフ版とは、撮影時に特定の場所を明るくしたり、影を薄くする為に、利用する板状のもので、光を反射させるものです。)
レフ板は、100円ショップで売っている様な、画用紙で代用する事ができます。
このように、窓から入る光が画用紙に当たって、赤ちゃんに反射するような位置に設置し写真を撮ります。
レフ板を利用すると、プロの方が撮影した様な、自然な光を演出する事ができますし、お金も掛からないので、是非実践してみて下さい。
参考1:100円で作るレフ板で10倍引立つ写真に
参考2:安く手軽にレフ板を作ってみよう
バウンス対応の外付けストロボを使う
このページの一番最初に、カメラや携帯内蔵のフラッシュは使わない事を書きましたが、外部のストロボは準備出来れば使いたいアイテムの一つです。
一眼レフカメラには専用の外付けフラッシュ(ストロボ・スピードライトと同様)を取り付ける事ができます。外付けタイプの中で、バウンス対応のフラッシュを使う事で、光量を確保しつつ「フラッシュを使いました」的な写真になりません。
バウンス撮影とは、フラッシュの発光部分の向きを上や横に向け(被写体とは違う方向)、壁や天井に照射された光の反射で、被写体を照らします。
フラッシュを被写体に直接照射すると、顔の一部が明るくなり背景が暗くなりますが、バウンスさせる事で、全体を明るく包み込む事ができます。
外付けフラッシュが無い場合、購入する必要があり、それなりの金額(2万以上)しますが、効果は非常に高いので、オススメの撮影テクニックです。
関連:初心者でも簡単!外付けストロボに負けない内蔵フラッシュの使いこなし術
構図のテクニック
背景をごちゃごちゃさせない
「光のテクニック」に次いで、普通の方とプロが撮る写真の違いは、背景です。
赤ちゃんが生まれてからは、3時間おきにミルクを上げたりおむつを変えたりと、ママは寝る時間も無く忙しい毎日です。
どうしても、部屋の中は、おむつや着替えが置いてあったりしてしまいますが、この状態で撮影をすると、寝ている赤ちゃんの横からカメラを構えた場合、背景に余計なものが写ってしまい、まとまりの無い写真になってしまいます。
撮影をする時は、せめて背景は何も無い状態か、一緒に写したいものだけを置くようにしましょう。
関連:写真の基本構図7つのテクニック!黄金比率をマスターして上達
出来るだけ近寄ってアップで撮る
身体全体を入れようとすると、どこを強調したい写真なのかが分かりにくく、普通の写真になってしまいがちです。
身体の一部にフォーカスを当てて、思いっきり近寄って撮影をしてみて下さい。
赤ちゃんの目はキラキラしていて、とても澄んでいます。目をクローズアップさせたり、手だけ、足だけ、を切り取るような撮り方をすると、格段に良い写真が撮れる様になります。
家族と一緒に
かわいい赤ちゃんばかりに注目していると、「ママやパパと一緒に写っている写真が無い!」なんて事にもなりかねません。
赤ちゃんは、ママやパパと遊ぶのが大好きです。一緒に遊んでいる楽しそうな2人の風景を切り取りましょう。
おもちゃも撮っておく
赤ちゃんのおもちゃって小さくて、本当に可愛いものです。
成長に合わせて古いおもちゃはどんどん整理しないと、入りきらなくなってくるので、3歳頃には、幼児期のおもちゃは友達にあげてしまったりしているかもしれません。
思い出の一つに、おもちゃ自体も撮影しておくと、数年後に見返した時に、ほっこりできますよ^^
小さいパーツを強調する
赤ちゃんの手足って本当に小さいものです。指なんて、ちょっと触っただけで折れてしまわないか、ドキドキものです。
「こんな小さい手を写真に収めたい」と思って撮影すると、普通に写ってしまいます。写真だと、大きさが伝わりにくいので、対象となるものを一緒に写してあげる事で、小ささを強調する事ができます。
その他
色々な表情を撮影する
赤ちゃんの笑顔は本当癒されます。「出来れば笑顔を撮りたい!」とカメラを構えてしまいますが、寝ている赤ちゃんの笑った笑顔ばかり撮っていると、どうしても単調になってきてしまいます。
『おむつが気持ちわるい時』『抱っこして欲しい時』など、ママにしか分からない赤ちゃんの表情も撮影しておきましょう。
赤ちゃんが少し成長した時に「この顔はね、うんちした時の顔なんだよ」なんて、親子でコミュニケーション取るのも幸せだったりします。
あと、泣き顔も是非撮影して下さいね!その時は、あまり余裕が無いかもしれませんが、一呼吸置いて、くしゃくしゃになった顔をパシャリと一枚。
カメラの設定
一眼レフカメラで撮影をする場合、RAWで記録しておき、ホワイトバランスはオート、露出は±0、絞り優先モードで撮影をする事をオススメします。
関連:1年後、後悔しない為にRAWで撮影しよう
RAWで撮影の出来ない、コンデジや携帯などの場合、ホワイトバランス(色温度(色味))を調整して、適正な色味での撮影に加え、露出は+側で撮るのが優しい雰囲気に仕上げるコツです。
関連:測光モードと露出を理解して一眼レフカメラを極める
室内撮影の場合、自然光や蛍光灯など1種類以上の光源があるので、適正な色味で撮れない場合があります。必要以上に青味が強くなったりオレンジがかった写真になってしまう場合は、ホワイトバランスの設定をAOUTOから適切なものに切り替える必要があります。
単焦点レンズの威力
室内撮影が基本となる赤ちゃんの場合、明るいレンズが力を発揮します。安価に買うのであれば、単焦点レンズがオススメ。このあたりは「一眼レフ初心者が単焦点レンズを買った方が良い件」を参考にしてください。
また、明るいレンズは大きなボケを作る事ができます。
日頃生活をしているお家は、生活アイテムが転がっていて当たり前です。でも出来れば写したく無いものもありますよね。こんな時、背景ぼぼかす事で、不要なものが写らなくなります。
僕の場合は子供の成長に合わせてレンズを買い足しています(その方が、大蔵省に交渉もしやすい^^;)
おわりに
赤ちゃんを上手に撮る為の基本として、上記の他に、「目にピントをあわせる」「絞りは開放付近で背景はぼかす」「露出は+側に補正をする」「連射撮影をする」などがあります。
お座りが出来ない頃だと、撮影者も寝そべった状態で撮影をする必要があり、体勢がしんどいのですが、出来るだけ一緒に遊びながら楽しんで撮影をして下さい。
本当に成長が早いので、この頃は、撮り過ぎ以上に撮りまくった方が良いです^^
そして、一眼レフをまだ持っていない方は、是非誕生を機に購入される事を強くオススメします!
関連:初心者が一眼レフを購入する時の参考
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[…] 赤ちゃんの写真をプロの様に撮影する撮り方 […]
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