シンデレラレンズを軸に自分におすすめのレンズシステムを考えよう!

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シンデレラレンズという言葉を聞いた事がありますか?
シンデレラレンズとは、安くて写りが良いレンズの事です。

普通、一眼レフを買った時についてくるレンズはキットレンズといいますが、シンデレラレンズに変えて撮影するだけで、写真の出来が数倍良くなります!

初心者が、キットレンズからステップアップする時にも買いやすい価格帯(1万円から2万円程度)で買う事ができ、その美しい描写から、更に良いレンズを求め、写真にはまっていく方も少なくない事から、別名「撒き餌レンズ」なんて呼ばれる事もあります。

このページは、一眼レフ初心者の方が、これからレンズを購入していく時に、できるだけ無駄な出費が膨らまないらないよう、自分だったこう揃えるというレンズシステムを、シチュエーションごとに分類してみました。
なぜなら、僕がレンズ選びで遠回りをしてきた失敗経験を持っているからです^_^;

レンズの知識がある程度必要になりますので、ここらへんの記事を事前に読んでもらえると、わりとスムーズかと思います。
関連:一眼レフ初心者が単焦点レンズを買った方が良い件
関連:一眼レフ交換レンズの特徴と選び方

目次

まずはレンズの性能から決める

レンズの性能はほぼダイレクトで価格に反映されます。
高いほど便利で写りの良いレンズということになりますが、一眼レフを買って間もない頃は
「上手な写真が撮れる様になったら良いレンズを買おう」
「まだ使いこなせないから、安いレンズで我慢しよう」
と考え、安価なズームレンズなどに手を出してしまいがち。

でもちょっと待ってみてはどうでしょう。

一眼レフを買った多くの方は、キットレンズを付けっぱなしにしたまま、交換レンズを買う事も無いという話しを聞いた事があります。
でも、このページを見ている方は、

  • これから一眼レフを買うが、ボディ単体で購入し、レンズは別購入
  • ボディとキットレンズを購入し、慣れてきたのでレンズを買い増す

方だと思います。

その時点で、写真にはまっています!
「どうしたら、もっと良い写真になるんだろう」
「次はこういうアングルから撮ってみよう」
って思っているはずです。

そんな方は、安価なズームレンズを買うと遠回りになる可能性大です。
まずは、手軽に上手な写真が撮れ、コストパフォーマンスに優れた単焦点レンズ(シンデレラレンズ)。

次にレンズが欲しくなった時には、少し値段が高くなりますが、フルサイズ対応のレンズの中から選びましょう。
(フルサイズ?センサー?という方はこちらの記事が参考になります。)

特に、現在エントリーモデル(APS-Cサイズ)を使っている場合、フルサイズ対応にする必要はありませんが、数年後にフルサイズに買い換える可能性が少しでもあれば、フルサイズに対応していないレンズは使うことができなくなってしまいます。

(今持っているボディがAPS-Cサイズ以下のセンサーで、キットレンズの他に2本以上レンズを所有している方は、今後フルサイズ機が欲しくなる可能性”大”です)

そうなると、フルサイズを買うのと同時に対応レンズも揃えなければならず大きな出費になります。
(まさに今の自分がその状態・・・)

そんな、初心者の方に分かりにくいレンズ選びをまとめてみました。
※ボディはエントリーモデル(APS-Cサイズのセンサー)を想定しています。

まずはシンデレラレンズ

キットレンズでは味わえない描写が可能で、値段も安いお得なレンズ。
一眼レフを買って、上を求めるならとりあえず、買っておいて損はありません。
関連:ダブルズームレンズキットを一眼レフ初心者が買ってはいけない理由

Nikon

Canon

キヤノンの撒き餌レンズは、安いですしフルサイズ対応という所が素晴らしいと思います。

大三元レンズ・小三元レンズ

レンズシステムを意識する時に、大三元や小三元といった言葉を聞く事がありますが、大三元とはF2.8通しのレンズで、小三元はF4通しのレンズを言います。

キヤノン

大三元

EF16-35㎜F2.8LⅡ
EF24-70㎜F2.8L
EF70-200㎜F2.8L IS

小三元

EF17-40㎜F4L
EF24-105㎜F4L IS
EF70-200㎜F4L IS

ニコン

大三元

AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II

小三元

AF-S 16-35mm F4G ED VR
AF-S 24-120mm F4 ED VR
AF-S 70-200mm F4 ED VRⅡ

使いやすい焦点距離のズームレンズですし、描写も素晴らしいレンズです。
後々にこういった高価なレンズを購入する事も少し考えておくと、焦点距離のかぶらない構成になりやすいと思います。

子供撮りにおすすめレンズシステム

子供が生まれた時にカメラを買う方は多いですが、子供の成長に合わせてレンズを購入していけば、バランスの良いレンズ構成にしやすいです。

0歳?2歳

生まれたばかりの赤ちゃんは、寝ているだけ。でもすぐにヨチヨチ歩く様になります。
家の中で撮影する事が1年間はメインとなります。
最初に買うおすすめのレンズは、ずばり

マクロレンズです。

マクロレンズ

マクロレンズは、被写体を大きく写す事のできるレンズですが、マクロ機能付きのズームレンズは、おまけ程度にしか拡大ができないのでおすすめしません。
ここで言うマクロは、1:1で撮影できるマクロレンズです。

花や昆虫などをクローズアップする事で知られているマクロレンズですが、もちろん普通の家族写真も撮る事が出来ます。

特に、寝ている赤ちゃんのキラキラした目や小さい手足のクローズアップは、数ヶ月しか撮る事が出来ない貴重な写真になります。

そして、ヨチヨチ歩きから公園デビューまで、長い間1本のレンズで対応が可能な点も、おすすめするポイントです。

長く使える焦点距離としては、90mmをおすすめしたい所ですが手ブレしやすいので、60?70mm程度のマクロレンズが良いと思います。
関連:赤ちゃんの写真を上手に撮影する撮り方

Nikonのマクロレンズ

Nikon AF-S Micro 60mm f/2.8G ED フルサイズ対応
価格:約55,000円

キヤノンのマクロレンズ

Canon EF-S60mm F2.8マクロ USM
価格:約44,000円

単焦点レンズという点も、このレンズの良いポイントです。
赤ちゃんにピッタリなふんわりとしたボケが、赤ちゃんを引き立ててくれます。

3歳から5歳

幼稚園に入園する頃には、行動範囲も広くなり、幼稚園の運動会や音楽会などのイベントがあります。
イベント時は、広い場所で行われる事が多いので、望遠レンズが必要になってきます。
僕もこれまでに、運動会と音楽会に参加しましたが、欲しい焦点距離は200から300mm程度でした。
また、屋外より光量の少ない体育館などで行われるレクや音楽会には、明るく手ブレ補正が付いているレンズがベストな選択となります。

ただ、望遠レンズの使用頻度は、運動会などのイベントに限られて来るので、レンタルサービスを利用するのも手です。
関連:レンタルレンズでNikkor ED 70-200mm F2.8Gを借りて素晴らしさに驚いた

Nikonの望遠レンズ

Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR フルサイズ対応
価格:約130,000円

予算があれば、こちら↓
Nikon AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II フルサイズ対応
価格:約230,000円

キヤノン望遠レンズ

Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM フルサイズ対応
価格:約120,000円

予算があれば、こちら↓
Canon EF70-200mm F2.8L IS II USM フルサイズ対応
価格:約230,000円

子供撮りがメインの場合、望遠レンズの使用頻度はあまり高く無いかもしれません。
そんな時に、ランクを落としたレンズを購入するのも手ですが、レンタルレンズがお勧めです。

小学生に上がっても、35mm、60mm、70-200mmの3本があれば、ほとんどの場合は問題ありません。
もし広角側の利用頻度が高ければ、20-70mmなどのズームレンズを買い増すのも良いと思います。

構想

備忘録的に、自分がフルサイズ機を買った後のレンズシステムも考えてみました。

ニコン単焦点AF-S 85mm f1.8Gを購入したのでレビュー
APS-C換算で127mmになるので、公園からちょっとした幼稚園のイベント事に使いやすい。

35mm/f1.8を持っており、広角?標準域は中望遠域に比べ使用頻度が低いので、ズームレンズでの使いやすさを重視し、

を購入したいなぁと妄想しています^_^;
僕の使い方だと、この2本があればほとんどのシーンで不自由なく撮る事が出来ます。

ペットの撮影がメインのレンズシステム

ペットの撮影で、シンデレラレンズの次に購入したいのは、ズームレンズです。
室内撮りがメインなら35mm程度の焦点距離があれば、使い勝手が良いですが、ドックランや公園などでは、ちょっと遠すぎます。

室内撮りからちょっとしたお散歩に最適

TAMRON SP AF28-75mm F2.8 XR Di フルサイズ対応
価格:約35,000円
28mmの広角域から75mmの中望遠までをカバーし、F2.8通しの明るいズームレンズは使い勝手が良いですね。
なんちゃってマクロも付いているので、部屋撮りにもおすすめ。

SIGMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM
価格:約35,000円
標準ズームレンズの焦点距離は室内でも屋外でも使いやすく、開放絞り2.8の明るさで4万円を切る価格帯もコストパフォーマンスに優れています。

スナップ撮影がメインのレンズシステム

スナップがメインの場合、機動性にポイントを置くのが良いと思いますので、単焦点3本のレンズ構成などはどうでしょうか。
35mm、50mm、85mmなど、鉄板単焦点なら、身軽でお散歩スナップには適していると思います。

ニコン単焦点

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
価格:約22,000円

AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G フルサイズ対応
価格:約40,000円

AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G フルサイズ対応
価格:約50,000円

キヤノン単焦点

EF40mm F2.8 STM フルサイズ対応
価格:約18,000円

EF50mm F1.8 II フルサイズ対応
価格:約9,000円

EF85mm F1.8 USM フルサイズ対応
価格:約47,000円

純正レンズと同等の価格で、より明るいレンズを求める場合は、シグマやタムロンなどの製品も検討に入ってくると思いますが、どのメーカーの単焦点も使いやすい焦点距離ですし、単焦点ならではの描写と低価格な点が魅力ですね。

描写より便利さ重視

旅行やちょっとしたイベント事に、コンデジよりは良い写真が撮りたいけど、旅先でレンズ交換は面倒だという方。
そんな方には、
TAMRON 18-270mm F3.5-6.3 DiII VC PZD B008E
価格:約41,000円
カバーしている焦点距離と価格が魅力に一本。

SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
価格:約42,000円
なんちゃってマクロ、手ブレ補正が付き、焦点距離の割に小柄な所が、気軽に持ち出せそうなレンズです。

まとめ

写真にハマりだすと、欲しいレンズがどんどん出てきます。
35mmを持っているのに40mmを買ってもワーキングディスタンスはほとんど代わりません。
カメラボディは電子機器の為、どんどん新しい機種が出て値下がりしやすいですが、レンズは高級なほど、新商品が出るまでのスパンが長く、中古でも高く売れます。
レンズシステムは数年をかけて構築していくものだと感じていますので、先々のライフスタイルにも合った、自分にとっておすすめのレンズ構成を見つけましょう。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。カメラ、サーフィン、キャンプが趣味の中年。
WEBコンサルの仕事を20年ほど行い、現在は独立。2人の子持ち。
凝り性で意外と飽きにくい性格。

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