僕は手ブレのし易い体質なのか、あまい写真が多く、家に帰ってからテレビに写真を写し家族で見ていると「これもか・・・」と、毎回ショックを受けていました。
まだまだ、シャープな写真が思い通りに撮れるわけではないのですが、今までとは確率が大きく変わった方法がありますので、今日はその方法を紹介したいと思います。
シャープ?あまい?カリッとした?
写真のブログなどを見ていると、度々目にする「あまい写真」とか「カリッとした」と言う表現。
一般的にあまいと言うのは「ピントが甘い」事が一般的だと思いますが、「解像力が低い」時にも甘い写真になります。
逆にシャープ、カリッとしたとは、その逆で、ピントが適切で解像度が高い写真を指します。
写真が甘くなる原因
1,ピンぼけ
単にピントがぼけている写真です。
どこにもピントが来ていないので、フワッとした印象に写ります。
2,手ブレ
ピントは合っているが、手ブレなどの原因でシャープに写らないケース。
遅いシャッタースピードや、しっかりとカメラをホールドしていないと手ブレしやすくなります。
3,絞り開放付近での撮影
レンズが一番解像するのは、そのレンズの開放F値から2段以上絞ったほうがシャープに写る設計になっています。
(絞りすぎは逆効果)
その為、F1.4の明るいレンズを使っているからといって、F1.4で撮影した写真は、くっきり感に欠ける解像度の低い写真となります。
シャープに撮るために意識する点
持っているレンズの個性を知る
絞りは「何段」と表現しますが、開放(そのレンズの最小F値)から2段以上絞ると解像度の高く写す事ができる為、自分の持っているレンズのパフォーマンスが発揮される絞りを知っておく必要があります。
GANREF | AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8Gの性能テスト(シャープネス) | レンズ
GANREFではレンズごとに最大のパフォーマンスが出せる絞りを見る事ができます。
僕の持っているNikon 35mm f1.8は、F5.6?F8付近で一番解像するレンズである事が分かります。
親指オートフォーカスの利用(おすすめ!)
一眼レフのエントリーモデルから付いている「AF-ON」というボタンがあります。
購入時のデフォルトでは、被写体にピントをあわせるとき、シャッターボタンを半押しする方式となっているはずです。
僕は、「AF-ON」でピントをあわせるようになってから随分とピンぼけた写真が減りました。
シャッターボタンには、ピントを合わせる他にも露出を測定する機能も含まれています。
この2つの役割を切り離して上げる事で、ピント合わせの精度も向上します。
また、動いている被写体で何枚もシャッターを切る場合、半押し→全押しを繰り返しますが、全押しから次のピント合わせの間、被写体にピントがあっていません。
「AF-ON」のボタンをピント合わせに使う事で、親指で「AF-ON」を押し続けている間は、ピントを合わせようとしますので、連射時には特に有効です。
この方法はかなり精度が上がりますし、慣れれば使いやすいので非常にお勧めです。
3,手ブレを防ぐ
三脚の使用
三脚を使える場所なら、積極的に三脚を活用するのが最も手ブレを防ぐのに効果的な方法です。
関連:失敗しない一眼レフカメラ用三脚の選び方
ISO感度を上げる
ノイズを気にするより、手ブレを気にした方が結果的に救われます。
ノイズは、現像ソフトなどである程度取り除く事ができますが、ぶれてしまった写真は救う事ができません。
フラッシュを使う
手持ち撮影で、シャッタースピードを稼ぎたい場合はフラッシュを使うのも有効な方法です。
ただ、内蔵フラッシュだと、「フラッシュを使った写真」になってしまい、作品以前に残念な写真になってしまいます。
フラッシュを使う時は外付けライトか、バウンスをさせましょう。
まとめ
シャープな写真は好みによっては好きでは無い人もいると思います。「カメラ女子風」の写真が好きな人はシャープさは求めないでしょうから。
でも、ふんわりとした写真しか撮りたくないし、好きだから、シャープさを追求しないのでは無く、いろいろな表現がができた方が幅が広がって、写真がもっと楽しくなります。