みなさんは、撮りためた写真をどのように活用していますか?
プリントして写真立てに飾ったり、共有サイトにアップしたり、はたまたコンテストに応募したりなど、撮った後の楽しみ方は色々ありますが、趣味程度で撮影をしていてもRAWで撮影をしていると、1TB程度のハードディスクは直ぐに一杯になってしまいます。
年々ストレージの価格は安くなっていますが、無限に増え続ける写真を保存するHDDにそのバックアップ用のHDD。大容量化が進むと、数台のHDDの中身を新しいHDDに入れなおしたりと。
撮りためた写真をストックし続ける為には案外お金がかかります。今回は、その写真たちを少しでも自分の役に立てる方法のご紹介です。
ストックフォトで写真を販売する
ストックフォトが国内で、注目を浴びたのは2011年頃なので、その存在を知っている人も多いはずです。
ストックフォトは、一般の方が、ストックフォトサービスを提供する会社に写真を登録し、チラシや広告用途として自分の写真が売れた時にその収益の一部が貰えるというサービスです。
国内では、
写真素材・ロイヤリティフリーストックフォト – PIXTA(ピクスタ)
が有名です。
また、スマホで撮影をした写真を販売できるサービスが2016年の6月にオープンしました。
一眼レフを持っていないシーンでもスマートフォンなら持ち歩いていますので、日々のログを撮りためて、お小遣い稼ぎの様な使い方は結構便利だと思います。
Snapmart
https://snapmart.jp/
アプリページ
システムは単純で、
自分がストックフォトに登録した写真を、WEB制作会社や広告制作会社または一般企業などが、広告、ホームページ、チラシなどを作成する目的で購入された際にその数パーセントが自分の収入になります。
このストックフォトの場合、登録した写真がどれだけの枚数、どのくらいの価格で販売されるかが自分の収益に直結する重要な要素ですが、ピクスタの場合、1枚販売当たりの収入(料率)は34%~60%で、その方の実績や販売形態により変動する仕組みになっています。
販売単価は、写真のサイズによって異なり、Sサイズ(WEB用)で525円、XLサイズ(A3用紙)で5250円なので、XLサイズの写真が1枚売れた場合の最低収入は1785円という事になります。
販売枚数は、購入者に需要のある写真を撮る事で、多く販売する事が出来ます。
実際に売れるの?
僕の場合は売れました。稼ぐといったレベルには到底及びませんが、2013年の6月に「どんなもんかな」と登録を10枚程度をアップロードしそのまま忘れてしまってたのですが、今月になって見てみると、これまでに5枚売れていました!
ただ、その時に登録したサイトはピクスタ以外に4サイトあり、2サイトは会員登録時の審査でつまずき放置。
写真の公開まで進んだのは、ピクスタとフォトライブラリーの2サイトです。
ピクスタで販売に繋がった写真はフォトライブラリーにも登録済みですが、フォトライブラリーでは一枚も売れていませんでした。
ストックフォトでたくさん稼ぐ為には?
僕も毎月数万も販売している訳ではないので、解説に説得力が無いですが^^;
ストックフォトの収益を公開しているブロガーさんの情報をまとめると、
- コピースペースを獲得した写真
- 人物が写っている
- ストーリーがある
- 枚数をとにかくアップする
- 多くのストックフォトサービスを利用する
のが稼ぐ為のコツとの事です。
ポイントは、その写真をどういった人が使うのかが明確になっていると売れやすいのです。
使う人は、何かを制作する人達が多いので、単なる風景よりも、人物が何かを持っていたりする方が広告としてのインパクトが出ます。
このイメージは、「PAKUTASO」という無料素材配布サイトで公開されているものですが、ストックフォトに登録すれば売れそうな写真だと思います。
稼ぐ写真と撮りたい写真の違い
ストックフォトの存在を知った時、「安くないカメラを買ったおかげで、写真で小遣い稼ぎが出来るんだ」と思い、サービスの利用を始めました。
そして、ストックフォトの情報が書かれたサイトを端っこから舐めまわし、“売れる写真”というものを勉強しました。
勉強しては、撮影に出かけ、アップするといった流れを週末に行い3週間ほどで、10枚程度の写真をアップしました。
3週間経って思った事。それは、全く楽しく無かったんです。
いつもは、可愛い!と思って子供を撮ったり、綺麗だ!と思ってカミさんを風景を撮ったりしていましたが、勉強をした事で、売れそうな写真がそういったものとは違う事が分かっていました。
そして、「稼ごうと思って写真を始めたわけではない」と思いました。もしかするとその時に数枚の写真が売れていれば、続けていたかもしれません。
そして、4ヶ月後の10月に5枚の写真が売れていました。
しかもこの写真は、撮ろうと思って撮影した写真では無く、昔撮ったお気に入りの写真でした。
プロにはかなわない
プロの方の撮影技術には叶うはずもありません。それは、広告専門のカメラマンとして活躍している方とも肩を並べる事になるわけですから当然です。
「白バックに人物」とか「モデルを使ったイメージカット」は撮影自体にお金がかかりますし、プロの土俵です。
自分の写真がいつの間にか売れていたのを発見した時に思いました。
「普通に撮っていた写真の中で、ストックフォトとして使えるものだけをアップしとくのが良いかも」
例えば、ちょっとした旅行に行った時に見つけた、路地や紅葉。こういったものももしかしたら需要があるかもしれません。
僕もブログとかに使う画像を探す事がありますが、マイナーな観光地の写真って以外と少ないんですね。
でも、その観光地を巡るツアー会社とか、海外でのニーズもあるはずです。
利用する方法
2011年頃の情報では、多くのサービスに手を出した方が効率が良いと書かれている事が多いのですが、上記に書いた通り、あくまで自然に売れたらラッキー程度に思いたいので、無理はしません。
国内で大手のピクスタだけで十分です。
- クリエイター登録
- メール認証
- 審査・テスト
- 審査用写真のアップ
- 販売開始
敷居が高いのは、審査用写真のアップです。
お金を出して購入する人が見るプレビューは、画像サイズが小さく細かい所までチェックして買う事が出来ません。
その為、ピクスタ側で販売可能な写真かを判断し、許可がでないと販売をする事が出来ないのです。
販売する為の写真には条件があります。おおまかには
- ピントが主題に合っているか
- 細かいゴミ(に見えるもの)が写っていないか
- 水平が出せているか
- ノイズが荒く無いか
- 構図
などです。海外のストックフォトに比べ基準は緩いですが、ゴミや水平などの審査は厳しい印象です。
また、写真としての構図ができていても、販売する為の構図では無い写真はNGとなります。例えば、あえて斜めに傾けて撮影したような写真は審査を通りません。
まとめ
ストックフォトをする為に写真をやる人は今は少なと思いますし、メインで行う事は僕にとって苦痛でしかありませんでした。
しかし、審査を受け続ける事で、写真のクオリティーという面で今まで気にしていなかった部分にも注意出来るようになりました。
また、普通に撮りためた写真が売れるのは、評価してもらっている気がして良いモチベーションになります。
せっかく撮った写真ですから、上手く利用する事でプラスに作用するのであれば、やって損する事は無いと思います♪
参考書籍
有名なストックフォトサービス
スマートフォンの写真で可能なストックフォトサービス
稼ぎ方などが参考になるサイト・記事
写真を撮る方の中には遠出をする事が多い方もいると思いますが、以外と知られていないのが、ETCのマイレージサービス。
こういったものを利用して節約できれば、レンズの資産への投資ができちゃいますね。
関連:ETCのマイレージサービスとクレジットカードのポイント還元率が知らなきゃ損な件