夏と言えば、低い所に浮かぶ白く大きな雲に、真っ青な青空ですが、綺麗な青空を写真に残すのって結構難しかったりしませんか?
見た目では、綺麗な青空でも、家に帰って撮った写真を見てみると、白っぽくなってしまっていたり、逆に暗く写ってしまったりと。。。
その主な原因は、空気中に存在しているホコリです。
大気には、チリやホコリがあり、そのホコリに光が反射し、見た目では綺麗に見えていた空も写真にすると白飛びしたりしてしまうんです。
青空をそのまま写す為には、大気中の光の反射を制御(偏光)する必要があります。
その為には、PLフィルターというアイテムを使用するのが一般的です。
PLフィルター(偏光フィルター)って?
大気中のチリなどに反射した光は、人間の眼では認識されませんが、デジタルカメラの場合は光として認識します。
その為、青い空が白っぽく写ったり、見た目より薄く(低コントラスト)で撮れたりしてしまうのです。PLフィルターはこういった光の反射などをフィルターを通してカットする事により、元々の色を再現する事が出来る便利なフィルターです。
青空を写す以外にも、
などがあります。
使って見るとその効果にきっと驚きます。
PLフィルターの種類
PLフィルターには、C-PL(サーキュラPL)と普通のPLがあります。
普通のPLフィルターは、フィルムカメラ用のものとなっていて、デジタルカメラで使うと、オートフォーカス(AF)に誤作動をきたす場合がありますが、現在販売されているPLフィルターのほとんどがC-PLフィルターとなっています。
また、PLフィルターは、レンズ保護フィルターの上から付ける事が出来るものが主流となっていますが、値段は数千円から数万円まで大きな開きがあります。
その金額の差は、PLフィルターの厚みと、大きさ(経)が関係しています。
大きさは、レンズによって異なりおよそ52mm~82mmの間のどれかに該当をすると思います。
また、PLフィルターは構造上2枚のレンズが重なっているので、厚くなりやすいのですが、広角レンズなどの場合厚みのあるPLフィルターを使用すると、周辺にケラレ(写り込み)が起きる場合があります。
一般的に薄いPLフィルターほど値段も効果になるので、予算と写りのバランスなどを考慮して、商品を選ぶ様にしましょう。
PLフィルターと同様にフィルター自体に色が付いているNDフィルターは、偏光効果ではなく光量を落とす事でシャッタースピードを遅くする効果がありますが、2枚のフィルターを重ねて、両方の効果を得る事もできます。
関連:NDフィルターとは?その効果と種類を学ぶ
PLフィルターの使い方
C-PLフィルターは、レンズに取り付ける部分(ネジ)でしっかりと、レンズと接続した後、前側のリングを回す事で、光の屈折を調整しながら使用します。
ただ、どのような状況でもフィルターの効果が出るのでは無く、主に純光と斜光の時に効果が最大に発揮されます。
逆光の場合PLフィルターを使用しても効果を実感する事は出来ません。
純光時に取り付けたフィルターの前側リングをクルクルと回し、ファインダーを除きながら被写体の写りを確認します。
PLフィルターの弱点
C-PLフィルターは、見た目が黒っぽいフィルターです。
遮光性があり、取り付けると光を取り込む量が低下します。その為、シャッタースピード遅くなります。(高価な商品では、SSが変わらないものも発売されているKenko Zeta EX サーキュラーPL)
PLフィルターは劣化する為、寿命があります。
つけっぱなしの状態で撮影し、2年程度との情報がありますが、メーカーなどによっても異なるようです。
劣化した場合は、今までの様にフィルターの効き目が無くなって来ます。
紫外線で劣化が進むので、保管時には日光が出来るだけ当たらない暗い場所で保管する事で、長持ちします。
イーベイなどで安物を一つ購入して使用頻度を図るのも良さそうです。
関連:ebayの購入方法が分かれば、カメラグッズをかなり格安で購入可能!
まとめ
C-PLフィルターは、一度使うとこれまで撮れなかった写真を撮影する事が出来るようになり、その魅力に取り付かれます^^
ただ、普通のフィルターと比べ高価で、使用レンズの経が異なればその分買う必要があります。
はじめて購入する場合は、5000円程度の商品を選び、高価を実感してから買い増ししていくのが無難だと思います。
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