Lightroom5の凄まじいノイズ軽減に驚いたで、初めてライトルームを使った私ですが、「Adobe Photoshop Lightroom5」の体験版ダウンロードから2ヶ月、2013年6月10日に発売されました。
パッケージ版も6月21日から発売が開始されています。
Lightroom5の体験版をダウンロードして、使い方が分かりにくい部分もありましたが、PhotoShopを使う必要が無いのでは?と思う程のレタッチ機能や、高速で写真が検索可能な写真管理機能に惹かれ発売されたら直ぐに購入をしようと思っていました。
が、仕事が色々と忙しい事もあり、ようやく7/9に購入する事が出来ました。
体験版と変わった点はほとんど無いので、驚きなどはありませんが、初めてLightroomを触る方は、慣れるまでに少し戸惑う部分があると思います。
僕が使い始めてよく分からなかった事や、便利だと思った使い方をまとめてみました。
Lightroom5に追加された新機能
僕は、Lightroom自体が初めての為、Lightroom5以前の製品には触った事がありませんが、Adobe社の発表で、Lightroom4から大きく変わった点をまとめてみました。
スマートプレビュー
元の画像ファイルがなくても、色調補正からタグ付け、レーティングなどのほとんどの編集を行うことができます。
この機能は、ノートパソコンなどを持ち歩く人にはかなり便利な機能です。
外付けHDDに写真データを保存し、それをノートPCで見ている場合、これまでは、外出時にHDDを持ち歩かなければ、見る事ができませんでした。
スマートプレビュー機能は、元の画像ファイルがなくても、プレビュー表示が出来、さらには、色調補正からタグ付け、レーティングなどの編集まで元画像無しで行う事ができます。
スマートプレビューで編集した画像は、PCとHDDが接続された時に最新情報が反映される様になっています。
僕は電車通勤なので、この機能を使って、通勤中にレーティングを行い、自宅に帰ったらHDDに接続をする事で、写真の管理を効率的に進められると期待しています。
Uprightテクノロジー(自動歪み補正)
Uprightテクノロジーが画像から歪んだ水平線と垂直線を検出して、自動で画像の歪みを補正します。
自動で画像の歪みを補正機能ですが、ものすごくあっという間に、補正が出来てしまいます。
修正ブラシ
不要物でもをブラシでなぞるだけで簡単に除去。不規則なシェイプが含まれていてもきれいに消し去ることができます。
フォトショップなどの高価な写真編集ソフトであれば、こういった事も出来るのでしょうが、初心者にはとても手が届かない値段ですし、その操作も難しく使いにくいものでした。
Lightroom5の修正ブラシは、その精度、手軽さともに素晴らしいレベルです。
円形フィルター
画像の重要な部分の強調方法がより多彩に。円形フィルターは、1つの画像内で複数のビネット効果を作成できます。
ビネット効果とは、トイカメラ風の周辺減光した写真と思って頂ければ分かりやすいと思います。
円形で選択した範囲外に、露光量・コントラスト・シャープ・ノイズなどを調整する事ができます。
Lightroomの使い方と現像までの流れ
カタログの作成
これまで、写真の管理はNikonのViewNX2を使っていましたので、Lightroom5をインストールすると、最初っからつまづきました。
カタログって何?
Lightroomは、カタログというもので写真を管理しています。Adobe製品を使った事のある方なら、何となく分かるようですが、初めてAdobe製品に触れる方は、この考え方に戸惑います。
カタログは、写真を保存している場所への地図と、その写真の目次の様なものだと思って下さい。
画像の容量は大きいので、毎回同じ写真を全て読み込むのには時間がかかってしまいます。一度読み込んだ画像には素早くアクセスが出来るよう地図を作成しておき、2度目以降のアクセスでは目次のみを表示するように設計されています。
それによって、何十万枚という大量の写真でもストレス無く検索する事ができるんですね。
LRを開きメニューの[ファイル]から[新規カタログ]を選択します。
ポップアップが出てきますので、カタログ名を入力し、[保存]を押すと新しいカタログを読み込んだ状態で起動します。
同じ要領で、カタログはいくつも持つ事が出来ます。
1つのカタログにあまり多くの写真を読み込みすぎるとレスポンス低下の原因にもなるみたいです。
僕の場合はとりあえず、これまでの写真5万枚程度を1つのカタログに読み込んでいます。今後レスポンス低下が目立つようであれば、分割をして運用していくつもりです。
カタログの保存場所
普通にカタログを作ると、Windowsの場合Cドライブの「マイピクチャ」に保存されると思いますが、CドライブがSSDなど容量の少ないストレージの場合、写真枚数が多くなるとカタログの容量も増えてきますので、注意が必要です。
Cドライブの空き容量が減ることで、処理までに時間がかかったりしますので、そういった場合は、Dドライブなどを作成して保存するようにしましょう。
(僕はカタログはPC内部のストレージ。元の写真は外付けHDDに保存をしています。)
関連:複数台のパソコンと外付HDDでLightroomを使う場合の便利なワークフロー
カタログへの読み込み(プレビューの表示方法高速化のコツ)
Lightroomは大量の写真を管理する為のソフトですが、撮影した写真のレーティング作業、現像を行う場合、次の写真を表示する時に待ち時間が発生します。
これは、デフォルトのプレビューが、『最小』というモードになっていて、LR上で写真を表示する度に毎回等倍サイズの写真を読み込んでいる為です。
待ち時間は、次の写真に移動する度に発生するので、何百枚もの写真を現像していく時には非常に煩わしさを感じます。
この待ち時間は、写真をカタログに読み込む段階で等倍のプレビューを作成しておくことで回避することが出来ます。
読み込む時間は長くなりますが、作業の度に待たされるストレスから開放されます。
カタログに写真を読み込む為に、[ファイル]メニューから[写真とビデオを読み込み]を選択します。
プレビューを1:1に選択し、右下の[読み込み]ボタンを押すと、読み込みが開始されます。
PCのスペックや写真の枚数にもよりますが、僕の貧弱PCだと、200枚の読み込みに20~30分程度かかります。
待つだけなので、お風呂に入る前や、TVを見る時間帯に回しておけば何のストレスにもなりません^^
レーティング
読み込んだ写真は、まずレーティング(格付け)をしておきましょう。
レーティングをしておくと後日、目的の写真(良い写真)が探しやすくなりますし、現像処理の時間短縮にも役立ちます。
レーティング設定をするフォルダ内の写真を1枚選択します。
その状態でキーボードの[Ctrl+a]を同時に押すと全ての写真が選択できます。
選択した写真上で[右クリック]→[レーティングを設定]→[★]と操作をすると、一括で指定した★が付与されます。
僕の場合、読み込んだ全ての写真に一つ★を付け、その後、1枚づつチェックをし、ピンぼけ写真からは★を外し、良い構図のものには2つ星、さらに良いものはそれ以上の星をつけていきます。
人によってやり方は異なると思いますので、自分の作業スタイルに合わせて色々試してみてください。
現像
レーティングで1つ星以上の写真を現像(RAWファイルで保存された写真の露出などを補正し、jpgに出力)していきます。
ライトルームはこの現像機能がかなり素晴らしいので、白飛びしてしまった写真を復活させたり、アート風にレタッチすることなんかもできてしまいます。
対象の写真をダブルクリックすると、拡大状態になります。
右側の四角で囲ってある部分は、簡単な現像ができるクイック現像のパネルです。
露光量の右向き三角ボタンを押すと、露出がプラスに補正されて行きます。
簡単な修正程度であれば、クイック現像でも十分ですが、特定の箇所だけ明るくしたい場合などは、「↑」の現像モジュールを使用します。
上が元の写真で下が現像モジュールを使って、石を消してみたものです。
その他にもプリセットと言われる効果を適用する事でわずか2クリックで印象をガラリと変える機能もあります。
この他の現像方法は、また別の機会にご紹介したいと思います。
(参考ページ1:1Clickでプロ級レタッチ!写真加工が簡単なLightroomプリセットを利用すべし
参考ページ2:1Clickでプロ級レタッチ!写真加工が簡単なLightroomプリセットを利用すべし)
覚えておくと便利なLightroomのショートカットキー
- ライブラリモジュールに移動:Ctrl + Alt + 1
- 現像モジュールに移動:Ctrl + Alt + 2
- Photoshop で編集:Ctrl + E
- 選択されている写真を書き出し:Ctrl + Shift + E
- フラグ付き写真の選択:Ctrl + Alt + A
- レーティングを設定:1~5
- レーティングを設定して次の写真に移動:Shift + 1~5
- レーティングを 1 つ上げる/下げる:] / [
- ラベル・赤/黄/緑/青:6/7/8/9
- キーワードを追加:Ctrl + K
Lightroomで使えるプリセット
プリセットとは、レタッチの手順などを記録した手順のようなもので、1クリックでその手順が実行され、簡単にレタッチを楽しむ事ができます。
もともとLRにプリセットは登録されていますが、追加をする事も可能です。
下記のサイトでは、無料でプリセットがダウンロードすることが出来、一味違った雰囲気の写真を楽しむことができます。
初めてLightroomを触る方も、このプリセットを使うとレタッチが楽しくなります。
http://insidelightroom.com/
http://www.lightroompresets.com/
http://photo.tutsplus.com/articles/post-processing-articles/100-free-lightroom-presets-and-how-to-make-your-own/
いかがでしたでしょうか。
初めてライトルームを触って戸惑った部分を中心に紹介しました。
参考になりましたら、シェアして頂けると嬉しいです^^
<追加更新記事>
Lightroomの使い方 カタログ作成からレーティング【写真管理のワークフロー1】
LightroomでのRAW現像・書き出し・バックアップ方法【写真管理のワークフロー2】
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