Eye-Fi(アイファイ)とiPad連携の写真管理が便利すぎる

Eye-Fi
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みなさんはアイファイ(Eye-Fi)ってご存知ですか?
2010年5月に発売された、SDカードですが、これが画期的なSDカードなんです。
通常のSDカードは、撮影した画像を自宅に持って帰ってSDカードカードをPCにさすか、USBケーブルで転送を行ないますよね。
Eye-Fiは、SDカードにWi-Fiの無線LANの機能を合体させた商品で、撮影と同時に自宅のパソコンやiPhone、iPad、タブレット端末、Flickr等のSNSに直接転送する事ができます
関連:SDカードの選び方(SDHC)|デジタルカメラにおすすめカードはコレ!
関連:SDカード(SDHC)によって違う連射可能枚数!高速SDHCカードのベンチマーク結果

2010年に発売された商品で、存在は知っていたのですが、特に必要性を感じていなかった為購入はしませんでした。
2月に、第二子が生まれ、まつ毛などのクローズアップ撮影をする時、室内で暗い為、AFが機能しないのでMFでの撮影を行うのですが、カメラのバックモニターではピントが合っていてもPCで拡大してみるとピントが甘かったりします。

撮影後にすぐ、大きいモニターで確認する方法を色々調べた所、Eye-Fiで『撮影⇒iPadにてその場で画像確認』を行う事が便利そうだったので、購入を決定しました。
デジカメとiPhoneの両方で撮影している方や、SDカードに写真を溜め込んでしまう方にはとても合っている商品だと思います。

目次

Eye-Fi(アイファイ)とは

アイファイは、写真の記録媒体であるSDカードに、通信機能(Wi-Fi)を兼ね備えた、『記録+通信媒体』です。
通常のSDカードと同様に、写真を蓄積していく事も出来ますが、最大の特徴は、撮影と同時にWi-Fiを利用して携帯端末やパソコン、写真共有サイトへ写真を送る事が可能な事。
SDカードの容量が一杯になると、古いデータから自動的に削除される機能があり、自動でパソコンにデータを送れば、機能上は、容量無制限で写真撮影をする事が可能となります。
無線LAN環境が無くても、アドホック接続を行えば、SDカードから直接転送する事ができます

Eye-Fiが役立ちそうなシチュエーション

  • 細かいピント合わせが必要な、マクロ撮影直後にiPadでピントの確認が出来る
  • 絶対に失敗の出来ない撮影の時、撮影しながら、画像のチェックが出来る
  • 旅行中、撮影しながら、常にバックアップが行われているので安心
  • 溜め込んだ写真にジオタグ(位置情報)を付けたい
  • 一人が会社、もう一人が撮影場所にいる場合、リアルタイムで画像を転送出来る
  • 撮影は好きだが、写真整理が苦手な人。→最初の設定だけ行なってしまえば、後は何もせず、パソコン、WEBにバックアップを行う事が出来る
  • ブログを書いている人:撮影⇒ブログサービスへ写真転送⇒ブログ投稿が可能
  • デジカメと携帯の両方で撮影し、携帯からTwitterへポストする必要が無い
  • 製品のグレード

    Eye-Fiではいくつかのグレードが用意されており、グレードによって出来る事出来ない事に差がありますので、購入時には注意が必要です。
    2013年4月現在、発売されているのは「Mobile X2 8GB」「Pro X2 8GB」「Pro X2 16GB」の3商品。

    項目/商品Mobile X2Pro X2 8GBPro X2 16GB
    容量8GB8GB16GB
    スピードClass 6Class 6Class10
    RAWファイルの転送不可
    ジオタグ(撮影地情報)付加△(アップグレードで可)
    公衆無線LANの利用△(アップグレードで可)
    価格(Amazon)5,693円~6,527円~8,376円~

    Pro x2の8GBと16GBは容量だけでは無く、転送速度も違います。
    Wi Fi経由で転送をする場合は、転送速度の面から、連射撮影はしないと思いますが、連射する場合、SDカードへの書込速度が連射枚数の上限になってしまう事があるので、早いものに越した事はありませんので、僕は「Pro X2 16GB」を購入しました。
    (※Classの数字が大きい方が早い)

    構築したい環境

    全自動とまではいかなくても、保存や整理にあまり時間をかけたく無いので、次のように組んでみようと考えました。
    環境
    カメラ:Nikon D300s、D5000
    転送先:iPad2またはパソコン
    ネットワーク:iPhone5でのテザリング。自宅であれば無線LANを使用

    Eye-Fiを使った保存とネットワーク環境

    まず、撮影した写真は、ピントなどをリアルタイムで確認する為にiPadへ転送を行います。
    この時、iPadはiPhoneとテザリングを行なっています。
    iPadへ転送をされたデータは、Flickrに自動的にアップロードされる様設定しておけば、必要な時にiPhoneで確認する事ができます。また、現在はレーティングをした写真を手動でFlickrにアップしていますが、この作業が無くなるのは時間短縮になります。

    僕の場合、RAWデータは全て保存を行なっています。Eye-Fi経由でHDDにRAWデータも送る事も可能ですが、データ破損の可能性なども考え、HDDへの移動は手動で行う事にしました。まぁRAWデータをwifi経由で送るのは速度的にも遅いと思いますので。

    iPadに送った写真は、その場でTwitterなどにポストする事もできますし、ブログを書く上でも非常に楽なスキームとなります。

    設定方法

    僕は、いつものごとくAmazonで購入しました。
    いつものことながら、注文翌日に届く便利さはもはやリアル店舗以上に便利です。
    Amasonで購入

    Eye-Fiをパソコンに接続

    購入前に設定でひっかかりそうな所を色々と確認しておきましたので、スムーズに設定出来るはずです。
    早速中身を取り出します。Eye-Fiの中身

    入っているのは、SDカード本体と、USB変換ユニット、簡単な説明書の3点です。
    このUSB変換ユニットとSDカードを取り出し、PCに挿入します。
    SDカードと変換ユニット

    アプリケーションのインストール

    接続すると自動で、ソフトウエアがインストールされます。
    自動インストール

    自動インストールが起動しない場合は、ソフトの起動
    「マイコンピュータ」を開いて「Eye-Fi」→「START HERE」→「Windows」の中にある「Setup.exe」をクリックし起動させます。

    起動後は画面の指示に沿って進んで行けばOKです。
    ソフトウエアの同意
    インストール完了

    Eye-Fiセンターの設定

    ソフトウエアがインストールされたら、設定を行っていきます。
    初めてソフトを起動する時には、アカウント作成の画面が表示されますので、メールアドレスをパスワードを入力し、新規にアカウントを作ります。

    アカウント作成が終わると設定が始まります。
    写真の送信先
    まずは、撮影した写真の送信先を決めます。
    Eye-Fi6
    後で設定する事も可能です。僕の場合は、iPadで確認を行い、PCへは手動でRAWファイルを保存します。

    ネットワーク設定
    一番つまずきやすい箇所です。
    Eye-Fiカードがどのネットワークを使って、写真を転送するかを設定します。
    通常使っているワイヤレスネットワークがあれば、このプルダウンメニューに表示されるはずです。
    僕は、iPhoneのテザリング接続を行う為、ここでは、AdministratorのiPhoneを選択しました。

    ここまでの設定が終わったら、SDカードはPCから抜き、使用するカメラに差し替えカメラの電源をONにしておきます。

    iPad側の設定

    Eye-Fiセンターのセットアップが終わったら次に、iPad側の設定を行います。
    Eye-Fi – Eye-Fi
    まずは、iTunesから無料のiPad(iPhone)アプリをiPadにインストールします。

    iPad用アプリ
    アプリを起動すると、Eye-Fiを認識するかの確認が表示されるので、「インストール」をクリック。

    iPadからの送信先
    iPad側では、iPadに転送された写真をどうするかを設定します。
    僕は、iPadに送られきた写真は自動でFlickrにアップロードをする設定にしました。
    アップロード先
    アップロード出来るサービスは、Flickr以外にも「はてなフォトライフ」や「mixi」など日本の主要サービスにも対応しています。

    以上で設定は完了です。

    設定でつまずいた箇所

    Eye-Fiセンターの設定を行い、テストで撮影をした所、写真がiPadへ転送されませんでした。
    30分ぐらい試行錯誤をして、解決したのですが、正直よく分からないまま解決をしました。
    おそらくですが、iPadをネットに繋げる際iPhoneのテザリングで「Bluetooth」接続を行います。
    iPhoneにEye-Fiも乗せると、iPhoneの「Bluetooth」と「Wi-Fi」の両方をONにする形になりますが、この状態だと通信が上手くいきませんでした。
    iPadとiPhone間、iPhoneとEye-Fi間の両方を「Wi-Fi」接続にした事が、解決した要因ではないかと思われます。

    参考にさせて頂いたページ

    今回Eye-Fiを購入するに当たり、色々と参考にさせて頂いたサイトさんです。

    メーカーサイト製品比較表

    Eye-Fiの活用術

    Eye-Fiを軸に全自動で写真の一元管理とバックアップを実現する
    Eye-Fiでデジカメから直接iPadへ転送

    Eye-FiとiPadの使用感

    設定を終え、撮影を行ってみた感じとしては、リアルタイムでの転送はさすがに厳しいですが、被写体のピント合わせはほぼ完璧に確認する事ができるので、当初の目的は達成出来たと言えます。
    また、予想以上に便利だったのは、Flickrへのアップロード。全自動と好きな写真を選んでアップする事が出来るのですが、ブログの更新が非常にシームレスに行えます。
    これまでは、撮影→フリッカーアップorSDカード挿入→ブログ更新と行っていました。
    これを、撮影後にiPadで使う写真だけ選択し、そのまま更新作業を行う事が出来るので、電車の移動時間などにも作業する事が出来ます。

    購入前に注意しておきたい事

  • ダイレクトモードで、転送された画像にはジオタグ(位置情報)が付かない
  • 長時間の使用では、バッテリーの減りが早くなる
  • 連続して撮影した後は、カメラの電源をONのままにしておく必要がある。
  • 連射で、大量枚数を撮影する事には向いていない
  • LANやWifi環境が無く、アドホック転送を行う場合、速度が出にくい為、jpgのみの転送が良い
  • RAWデータが転送が出来てジオタグ機能があるのは、Eye-Fi Pro X2 8GB
    か、Eye-Fi Pro X2 16GBの機種のみ。
  • おわりに

    常時転送を行う事で、自然とバックアップが取れているので、データの破損などの心配が軽減します。
    特に買って良かったと思った点は、リアルタイムな転送はさすがに厳しいものの、予想以上に転送速度が出た点です。
    購入前は「最悪普通のSDカードとして使えばいいや」と考えていましたが、良い誤算でした。

    ジオタグも付くので、iPhoneで写真を撮る事が多くデジカメも持っている方にはかなり便利なグッズになるはずです。

    Eye-Fi

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    この記事を書いた人

    1982年生まれ。カメラ、サーフィン、キャンプが趣味の中年。
    WEBコンサルの仕事を20年ほど行い、現在は独立。2人の子持ち。
    凝り性で意外と飽きにくい性格。

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