最近はiPhoneアプリの「ミニチュア風トイカメラ – Art & Mobile」などで誰でも簡単にジオラマ風の加工ができるにようになりましたが、ここは一つ、これまでに撮影した写真を使って、パソコンでミニチュア写真を作ってみませんか?
そもそもジオラマって?
もともと、ジオラマ写真って特殊なレンズだけで撮影できる事をご存知ですか?
現在一般的なミニチュア写真は、加工しやすい素材を使い、撮影後にソフトで仕上げる方法ですが、「アオリ撮影(逆アオリ撮影)」という撮影方法で撮る事が出来ます。
アオリ撮影は、商品などの撮影で、全てにピントを合わせたい時、ティルト・シフトレンズを使いますが、その逆の効果で、ごく一部にしかピントを合さないことも可能です。
ジオラマ風写真を撮影するには、ティルト・シフトレンズを購入するか、撮影後にアプリやPhotoshopなどのソフトで修正する2つの方法があります。
そして、今回は後者の今持っているレンズでもできるジオラマ加工の行い方を解説します。
▼参考サイト▼
広告写真に必須のレンズ・PC-E NIKKORレンズシリーズ
TS-pro アオリ撮影の効果
ミニチュア撮影をしてみました
上手なジオラマ風写真にするコツ
ジオラマ風に仕上げる素材に選びは、いくつかのポイントがあります。
- 高い所から撮影されている
- コントラストの差がある構図
- 物や人が構図内に入っている
- 風景
- 引き目の構図
こんな感じのポイントで、当てはまるものが多い程、出来栄えがよくなります。
人物やものをアップで撮影したものなどは、加工後もミニチュアには見えず、単に被写界深度が浅い写真となります。
加工方法
今回は、Photoshopでの加工方法をご紹介します。
無料で同様の加工ができるソフトではGimpが有名ですね。
まずは、加工をする写真を準備します。
1.写真を読み込んだら、「レイヤー」→「新規」→「背景からレイヤーへ」を選択。適当な名前を付けます。
2.メニューバーの「イメージ」→「色調補正」→「色相・彩度」を選択し彩度のバーを右に動かします。
数字が40から60程度くらいまで動かしましょう。
3.ボカす所とボカさないの堺を引く為に、グラデーションツールを使います。
メニューからグラデーションツールを選択し、クイックマスクを使用にします。
4.グラデーションツールで素材を縦になぞります。
色の付いた場所がボカさない場所となるので、バランスを見て何度か調整してください。
5.「3」と同じ「クイックマスク」のボタンを押し、解除します。キーボードの”Q”でも可能です。
色が消え、破線が残ったら「フィルタ」→「ぼかし」→「ぼかし(レンズ)」を選択します。
新しくウィンドウが立ち上がります。
半径のバーをスライドさせると、ボケの適用がプレビューに反映されますので、調整します。
完成したジオラマ風写真
こんな感じで完成です。
四隅を暗くしたり、ノイズを加えたりする事でもっと本格的に作りこむ事も出来ます。
最近Photoshop CCを手に入れたので、レタッチや加工が本格的にできるようになり、ついつい時間を忘れて遊んでしまいますが、やっぱり元の素材しだいで加工は大きく変わるものですね。
知ればしる程写真の奥深さを体感できるので、楽しくてしょうがありません♪
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